関節技・プレミアムパーツコレクション
 
1−1.準備
ワンス・アポン・ア・タイムはプレイヤー達が想像力で物語を創り出していくカードゲームです。
各プレイヤーは手札の物語カードを使い切り、自分の結末カードできれいに物語をまとめるよう進めていかなければなりません。
物語カードには普通の物語カードと割込カードの2種類があります。
割込カードは普通の物語カードとしても使えますし、後述する割り込みにも使えます。
 
 
ワンス・アポン・ア・タイムの
実際のプレイ風景を公開!!
 
 

1−2.手札の配布
各プレイヤーに結末カード1枚、物語カードを(11−プレイヤー人数)枚ずつ伏せて配ります。
ゲームに慣れないうちはプレイヤー人数に関わらず物語カードは5枚配るとよいでしょう。
物語カードが多すぎると大まかに物語の流れを作るのに時間がかかり過ぎますし、少なすぎると何もしないうちに物語が終わってしまうことがあります。

1−3.捨て札の山の作成
手札を配り終えたら、忘れずに物語カードの山札から1枚を引き、表にして捨て札の山とします。
それから、最初の語り部をランダムに決定して準備は終了です。

2−1.物語の進行とパス
語り部がひとつの文章を語り終えたら、そこに登場した重要な物語要素のうちのひとつを表す物語カード
(または割込カード)を手札から1枚出してもかまいません。
語り部「むかしむかし、ある王国の辺境に小さな、しかし豊かな村がありました」
物語カード「村」を出します。
これは捨て札ではなく、物語を進行を表す列に並べていきます。
語り部「その村には幸せに暮らす親子がおりました」
物語カード「親」を「村」の隣に出して並べます。
語り部はそこで物語に詰まり、「パス」と宣言します。
パスを宣言した語り部は物語カードの山札から1枚を引きます。
また、手札の物語カードから1枚を選択して捨て札にしてもかまいません。
自分の物語の構想に不要な物語カードは阻害要因となってしまう可能性が高いからです。

2−2.新しい語り部
パスが宣言されたら、語り部の左隣のプレイヤーが新しい語り部となって物語を引き継ぎます。新しい語り部は今までの物語に矛盾しないように物語を進めなければなりません。
語り部「しかし、ある日、その村の近くにある山に恐ろしい竜が住み着いてしまったのです」
物語カード「竜」を出して並べます。

2−3.割込カードでの割り込み
語り部が物語カード「竜」を出すとすぐ、別のプレイヤーが「待った」と宣言して割込カード「夫・妻」を出して並べます。
割込カードは普通の物語カードとしても使えますが、語り部が物語カードを出した時、アイコンが一致している割込カードを出すことで物語に割り込むことができます。
割り込まれた語り部は物語カードの山札から1枚を引きます。なお、手札の物語カードを1枚捨てることはできません。
割込カードで割り込んだ場合、その割込カードの物語要素は無視します。
割り込んだプレイヤーが新しい語り部となって物語を矛盾しないように引き継ぎます。

2−4.物語カードでの割り込み
語り部「そして、この竜は広場で遊んでいた子供をさらってしまったのです」
語り部「これを見た母親は手近にあった斧を掴み、「私の子供を返しておくれ」と叫んだのです」

物語カード「竜」を出して並べます。
語り部「母親は空を飛ぼうとする竜を必死に追いかけて、」
別のプレイヤー「待った」
そして手札から物語カード「追う」を出して並べます。
語り部の物語で他のプレイヤーの手札にある物語カードの物語要素に触れた時、間髪を入れず宣言してその物語カードを出すことで物語に割り込むこともできます。
割り込まれた語り部は物語カードの山札から1枚を引きます。なお、手札の物語カードを1枚捨てることはできません。
割り込んだプレイヤーが新しい語り部となって、割り込んだ文章の途中から始まる物語を矛盾しないように引き継ぎます。

2−5.物語の終わり
語り部「母親は空を飛ぼうとする竜を必死に追いかけて、手に持った斧を力の限り竜に投げつけました」
語り部「そして幸運にも斧は竜の頭に命中し、驚いた竜は子供を離して飛び去りました」

最後の物語カード「幸運な」を出して並べます。
語り部「母親は子供に駆け寄り、ひっしと抱きしめました」
手札の物語カードを使い切った語り部は自分の結末カードを出して読み上げます。
語り部「彼女が自分の宝から目を離すことは二度とありませんでした。めでたしめでたし」
この結末で他のプレイヤーがきれいに物語が終わったと同意すれば物語は終わります。

もし、他のプレイヤーの同意が得られない場合、語り部は結末カード1枚と物語カード1枚を引いて新しい手札とします。
そして語り部の左隣のプレイヤーが新しい語り部となって、最後の物語カードが出された時点から、物語を矛盾しないように引き継ぎます。
もしかしたら、居合わせた王子様が逃げる竜を追いかけていくかもしれませんし、ずるがしこい泥棒がこの竜からすばらしい宝物をだまし取るかもしれません。
すべてはプレイヤーの想像力に委ねられています。